47都道府県全部行くの旅、本日は千葉へ向かうため早朝の関西空港に来ております。早朝すぎて暗闇。やけど空港にはすでにたくさんの人がいて、たくさんの人が働いてて、私が普段寝てる時間から世界は動いてるんやなぁとしみじみ
飛行機に乗り込む時間には、きれいな朝焼けが
千葉の成田空港に到着。成田空港の、このせり出したでっかい屋根、大好き。宇宙空母みたいでSFみがある
千葉県には、姉とニューヨーク旅行した時に来た成田空港や、戊辰戦争150周年旅で流山に来たことはあったものの、しっかり滞在するのは初。本当は千葉県南部の館山にある海軍赤山地下壕跡をはじめとした戦争遺稿も見に行きたいんですが、地下壕が改修工事中のため次の機会に
JR成田線でまずは千葉県北東部へ。かなりのどかな車窓。そういえば以前東京から電車で成田空港に来た時も、ずいぶんのどかな所やなぁ〜この先に国際空港があるとは思えへんなぁ〜などと感じたことを思い出しました
利根川に沿って東進し、茨城県にほど近い佐原駅で下車。なかなか気合の入った駅舎です
駅舎内に古写真が展示してました。ホームにすぅーごい人!琵琶湖花火大会終わりの駅みたい
千葉県下ではあるものの、茨城県の鹿島神宮へのアクセスは昔から人気だった模様。私、以前の茨城旅行で鹿島神宮に行った気がしてたけど違った、大洗磯前神社だった。でっかい観光案内図っぽい地図がとても良い
駅前の大通りを歩き始めれば、すぐに目に入った諏訪神社の大鳥居。神社自体はまだまだ先にあります。こういう、本殿からかなり距離を置いて設置されてる大鳥居って好き、神域のデカさを表してる感じして。奈良の大神神社もまさにそれでした
佐原は水郷の町らしく、マンホールも水辺と釣りとアヤメのデザイン。版画っぽくて味がある
街歩きのまえに腹ごしらえ。地元のお客さんで賑わっていた食事処で、オススメのンま〜いカツ丼をいただきました
腹が満たされたところで街歩きをスタート。すでに廃業してるらしきドデカ店舗。2階部分の窓辺にはかつて呉服や寝具が並んで、華やかなショーウィンドウやったんやろななどと想像する
古びても目を引く鮮やかな赤鳩印
おそらく昭和期あたりに建てられた建築物があちこちに残されてます
佐原は水郷地帯で良質な水に恵まれていて、昔から酒造りもさかんだったとのこと。江戸時代には35軒もの蔵元があり、「関東灘」と呼ばれていたとか。神戸出身である私は、兵庫の酒どころ「灘」の名前がこんなとこでも使われているのが嬉しい
現在は2軒の蔵元が残るのみで、そのうちのひとつがこちら。ちゃっかり実家への土産と自分にカップ酒を買い込みました
酒造所のすぐそばにあったこちらの銭湯、提灯といいガラス戸といいタイルといい、良い雰囲気だしまくってる。私が訪れたときは営業時間外でしたが、今も銭湯として営業中で、内部も昭和情緒あふれる様子。ぜひ入ってみたい
水運で栄えた佐原は「小江戸」と称され、「お江戸見たけりゃ佐原へござれ、佐原本町江戸まさり」なんて言われたらしい。この道の風景なんて、アスファルトや電線がなければ江戸時代とほぼ変わらなさそう
それもそのはず、こちらは元名主のお屋敷ですが、母屋は江戸時代中期の1765年に改築されたままの姿、土蔵も1869年築というからすごい。都心ではなかなかこんな伝統的建築物は残ってないし、地方だと逆に手入れされず廃墟化してしまうものも多いから、きれいに保存されているだけでも奇跡
日本各地いろんな場所を歩いてきて、放置されるがまま廃れゆく地方都市も見てきたので、佐原は建築物や街並みを残していこうという努力がかなり強く感じられます。天領だった佐原は村民の自治が中心だったとかで、「自分たちのまちは自分たちで守る」という気概が今も佐原の人々に受け継がれているのかも
木立の影がアーティスティック
こちらも明治期の建物を残す商店。創業者が大和(奈良)出身とのことでしたが、他にも紀州出身の人とかがこの地で商売を始めたようで、関西人として縁を感じる
そして突如現れるこちらの倉庫群。左側にご注目いただきたい。こちら、全部がつながったひとつの土蔵です
一棟だけでも十分にでっかいのですが
これ全部でひとつというのだからスゴイ、デッカイ!!大迫力です
「与倉屋大土蔵」と呼ばれるこちら、1889(明治22)年に建てられた醤油の醸造蔵とのことで、500畳もの広さがあるらしい。500畳て。全然わからん。ただめちゃくちゃ広いことしかわからん。そんなにデカイのに屋根が瓦なのもすごい
側面から見るともう要塞、あるいは監獄。かっこよすぎる
他の建物と比べていただければ、この壁っぷりがおわかりいただけますでしょうか。笑ってしまうイカつさです。こんなん大好き
内部は一般公開はされてませんが、コンサートやイベント会場として利用されてるとのこと。機会があれば中入ってみたい
ようやく人がたくさん行き交ってる場所に出くわし、どうやらこのへんが観光の中心地のようです
川沿いに情緒あふるる街並み
伊能忠敬ゆかりの店。そう、佐原は実は伊能忠敬の出身地とのこと。もともとは九十九里浜あたりで生まれ、ここ佐原の酒造家に婿入りしてきたんだとか。私も日本のあちこちを歩き回る者として、伊能忠敬パイセンは勝手に尊敬させてもらってるッス!ウス!
こちらは緑青が素敵なお屋敷と蔵
めちゃくちゃきれい。雨樋なんかも緑青です。シャレとる
打って変わってこちらのビルは2018年築とのことですが、街並みに溶け込むレトロな洋館デザイン
こういう昔ながらの看板を残してる店も多かった。本当に街をあげて景観を保存していってる姿勢が感じられてすごい
おもしろかったのがこちら、二階の観音開きに文字が書いてあります
左から勝男節、祝儀道具、松魚節(まつおぶし)、諸国乾物類、とのこと。こんなの初めて見た、おもしろい宣伝方法
雨樋にマークが入ってるのも個性的
一階部分も、時代劇で見るような昔のままの土間と帳場。屋号の法被着た番頭さんが座ってそう
通りには看板建築も豊富。これなんか見事
すばらしき立体感。看板建築は木造店舗の正面部分をモルタルなどで目立つように装飾した建物で、大正時代に起きた関東大震災が流行の発端となったことから都内でよく見られるらしいのですが、さすが小江戸と呼ばれた佐原にも多数残されています
こちらの2軒も
折り紙みたいなデザイン
この一階部分の柱とかすごい。側面の屋号といい、今まで見た中で一番オシャレな看板建築かも
街灯の囲いが家なのも初めて見た。かわいい
こちらの洋風建築は、1914(大正3)年竣工の旧川崎銀行佐原支店。赤煉瓦と花崗岩によるルネサンス様式
内部を見学することができます。採光がうつくしい
螺旋階段は復元したものとのことですが、とても優雅
川沿い散策に戻ります。街灯にくっついてるのは、山車のオブジェ。佐原は山車の祭りで有名らしく、土台の上に4mもあるでっかい人形を取り付けた山車が何種類もあるらしい。江戸中期から続く大祭とのことで、すごい迫力やろな
激渋ファンタ看板
洋風の家も瓦屋根でおもしろい
JR線まで戻ってきました。かつてはここに荷揚場があったとのこと。昭和初期までの水運が盛んだった時代には、川のあちこちに船が浮かび、荷物の積み下ろしがされ「昼夜止む時なし」と言われたほどだったらしい。時代は移り変わり運輸の形は変化しても、佐原の街並みはきちんと人の手によって保存され受け継がれていってる、そうしようとする人々の意志を強く感じられました
再び成田線に乗り込んでさらに東へ。到着したのは成田線の終着駅、千葉の東端、銚子。さっそく駅前でレトロ感万歳の謎オブジェがお出迎え
ホテルに荷物を置いて、レンタサイクルで銚子散策を開始。地方都市あるある、公的機関の建築物がとても良い。なんでしょうかこのシンプルながら美しい神殿のような建物は。かっこいい
めちゃくちゃデカい工場群があると思ったら、ヤマサ醤油の本拠地でした。もともとは紀州出身の方が銚子で醤油造りを始めたらしい。佐原につづき銚子でも関西圏出身者と縁がある
工場群を過ぎれば、かようにのどかな風景が広がります
青に月 キャベツ畑と チャリの我
ずっとこんな感じ。のどか〜〜〜めちゃくちゃ癒される
銚子電鉄の踏切で、電車こないかなーとしばらく待ってみましたが本数が少なくて全然来ず
ようやく海辺に出ました!すごーーーーーい!!
なにがすごいって波の音が。あちこちにサーファーの方がいらっしゃいましたが、それだけ波も立つ立つ。ここ君ヶ浜は「しおさい公園」と名がついている通り、まさに潮騒が見事
学生時代、よく神戸から明石まで自転車でこいでいって、海辺でひとり一時間も二時間もぼーーっとしてたことを思い出した
右手には犬吠埼灯台が見えます。このへんは東映のオープニングで有名なあのザッパ〜ン!と岩で砕ける波の映像が撮影された場所らしく、納得の迫力
砕けたと思えばまた波が立って打ち寄せて、それが無限に繰り返される光景。繰り返される生と死、諸行無常…とてつもないし、途方もない
波打ち際の岩はゴツゴツしてるけど、浜辺の岩はトゥルンとした不思議な感じ。諸星大二郎ならぜったい海の向こうの異界からきた何か的な話が始まる(大好き)
しばし海辺に沿って歩きます。お地蔵さんが波に打たれてるみたいな不思議な光景、と思ったらテトラポットの一部が突き出してる様子
徐々に日も暮れ、水平線の雲も美しく
街中へと戻るべくチャリをこいでいると、何か良い感じの鳥居が。と立ち止まってよかった、ここの手前で曲がらないとえらい遠回りの道のりになるところでした。神様が私の足を止めてくれたんかな、とファンタジーに解釈しておく
再び銚子電鉄の線路と交差。素朴すぎる銚子電鉄の駅、すばらしい情緒っぷり。結局、銚子電鉄の電車の姿は見られずでした。素直に乗車しとけばよかった。次の楽しみとします
住宅街に唐突にこういった巨大構造物が出てくる風景、大好物です。徳島・宍喰の津波避難タワーを思い出させる
街中をチャリで疾走していても、ふっとなんらかの空気を感じ取り、立ち止まってみればやはりそこにはスナック街が。マッサージ店などもあり、かなり独特の雰囲気
これまた立派なイカちぃ建物。上部のエンブレムもあいまって、異国の神殿のよう
調べたらこちらの旧公正會館は、1926(大正15)年竣工、ヤマサ醤油の10代目当主が中心となって社会教育事業のために建設されたんだとか。太平洋戦争時に銚子市街は空襲を受け、甚大な被害が出たが、この建物は焼失を免れたため臨時病院となっていたらしい。すばらしい歴史
そしてこうした小さな建物にもすばらしい歴史あり。独特の組版
駅前に戻ってきました。急に気づいたんですが、電灯が錨で、歩道の車止めが波止場のアレです、船のロープをくくりつけるアレ。街中の至る所で船モチーフが使われてた横須賀みたい
2時間チャリをこぎまくって疲れたので、大浴場でゆっくりしてから、昼に佐原の酒造所で買ったカップ酒をいただきました。
次の日につづく
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