徳島で乗り物乗りたおし旅①

2023年10月7日土曜日

t f B! P L
47都道府県ぜんぶ行くの旅、本日は四国で唯一行ったことのなかった徳島県へ。大阪なんば駅から高速バスに乗って出発です

今回、初めて南海スイスホテル5階直結の高速バス乗り場を利用したんですが、駅からスイスホテル5階にたどり着くまでけっこう迷って、めちゃ焦りました。というのもルート説明マップを見ていたにも関わらず「エスカレーター」と「エレベーター」を完全に間違えるという、いつもの「エスカレーター・エレベーター盲」を発揮してしまいまして。いつまでたってもエスカレーターとエレベーターが、どっちがどっちかをパッと判断できません。あと「ペリー・ペルー盲」も治りません。どっちが国でどっちが黒船に乗ってやってきたアメリカ海軍の人か、永遠にわからない
ちなみに昔、夜行バスで広島に行くときに、やはりJR難波駅付近のバス乗り場で迷ってバスに乗り遅れてしまい、即座にタクシーに乗り込んで運転手さんに「目の前のバスを追ってください!」という映画みたいなセリフを言ったこともあります。神戸三宮まで追ってもらいました。タク代1万円かかりました。あとアメリカで飛行機に乗り遅れて40万円払ったこともあります。旅ってトラブルの連続ですよね…本当に……

今回は無事にバス乗車。いつもJR新快速でバビューンと飛ばしている大阪から神戸の港風景を、バスから眺めるのはなかなか新鮮な気分。途中、ヘリが何機も編隊を組んで飛んでました。なんかあったんかな

明石海峡大橋を渡って淡路島を縦断したのち大鳴門橋を通過、四国に上陸です
海辺を走ることの多い行程だったので、とても眺めが良い


5時間半かかって、ついに徳島県最南端、お隣り高知県との境に位置する町、宍喰に到着

このあたりはサーフィンが盛んらしく、宍喰にたどり着くまでの間にもサーフィンショップやサーファーっぽい方々を見かけました。本当に目の前が海。うーっ最高!

せっかくなので海を眺めながら、道の駅で買ったおにぎりと刺身をいただきました。魚はもちろん、米もめっちゃウマイ

道の駅内にはそこそこの大きさのジオラマが。これは2階から見た図。実はのちのち乗ることになる阿佐海岸鉄道のDMVをモデルにしたジオラマでした
他にも宍喰温泉なる施設があって、時間あったら入りたかったんですが、一時間後に来る列車を逃したらこの日の宿泊地には到着できない、ジ・エンド野宿決定ということで温泉入浴は断念

そんなわけで海岸を散策しつつ、駅を目指します

砂浜に降りる階段が、波の形になってて可愛い

風が強かったこともあり、なかなかの力強さで打ち寄せる波。消波ブロックがあってこれやから、やっぱり太平洋は穏やかな瀬戸内海とは雰囲気がかなりちがいます

それにしても足跡ひとつない砂浜、そして紺碧の海!美しい

神戸で生まれ育って海も山もけっこう身近にあったため、よく休みの日にひとりで海に行っては一時間も二時間もただ海を眺めてボーーッとしてたことを思い出しました。こんな海岸が近くにあったら、毎日散歩しに来てしまうな



そして海と逆側を向けば、そこには青々と連なる山。これがまさに四国の景色ってイメージ。海に囲まれ、たくさんの山と川で分断された町、だから四国って場所ごとに言葉も文化もかなりちがうなといつも思う
ところで画面真ん中あたりに、なにやらとても目を引く構造物を発見。あとで行ってみることにします

こちらも歩いてて「おっ?なんじゃ?」となった橋。おわかりいただけるだろうか

なんかすごく独特、一種異様な雰囲気さえある。中央の鳥の顔が立体的で、かなりの存在感を放っています
そういえば徳島はカモメやトンビが多かった、外で何か食べるときは「トンビに注意!」って注意書きをたびたび見かけた

いざ町中散策へ。まっすぐじゃない道が古くからある道であることを想像させる、この景色がもうたまりません

宍喰のマンホールはかなりモダンなデザイン

なかなか観光客は訪れなさそうな町、そんな雰囲気に大変心惹かれる
宍喰(ししくい)という地名はwikiによると「脚咋(あしくい)」が転訛したもので、脚咋は「葦をつくって主食とした住民」のこと。履中天皇の時代に大和朝廷から使者が遣わされ農耕が始まったことに起因するようですが、履中天皇という方は調べたら5世紀前半の人物らしく、ものすごく歴史のある町で驚き
1600年以上、人の営みが続いているっていうのはすごい。四国も他の地方部と同じく、集落から人がいなくなったり廃村となったりって場所が多いので

遠目で気になった構造物が見えてきました。津波避難タワーだったとは

鉄筋コンクリート製、高さ約14メートル
宍喰は今までの歴史で何度か地震・津波被害に遭っているらしく、そのたびに町が壊滅の危機に瀕したとのこと。宍喰の人々は、先ほど眺め見た美しい海から受ける豊かな恵みだけじゃなく、海の恐ろしさ、厳しさとともに生きてきたことを物語る存在




のどかな町中に突如現れるドデカ構造物。使わなければならない日が来ないことを祈りつつ、守護神のように静かに鎮座していました

なんかめずらしい感じの消防署

こういう雰囲気の消防署は初めて見ました。とても良い



町中を歩いてると、また別の津波避難所を発見

どうやらこの山に城があったみたい。戦国時代、あの長曽我部元親が土佐平定後に阿波へと侵攻、この城も攻撃を受けて落城したとのこと
長曽我部軍と戦った多田民部という武将が、勝てないと悟って宍喰川の岩で自害し、家臣たちもそれに続いた、その現場となった岩が「民部岩」という名前で今も川辺に残っているそう。知らなかったなー見に行きたかったなー

そんな血生臭い歴史など素知らぬ顔をした扁額が陶器っぽくてかわいい

津波避難所にもなってるだけあって、神社はそこそこの高さにあるっぽく、この急峻な階段を見た瞬間、列車の時間のこともあってちょっとひるんだんですが、ええい行ったれ!!と気合で駆け上りました。地方で神社に出会うと、土地にちょっくらお邪魔してますよ〜と挨拶することを習慣としておりますゆえ

これは境内から見下ろした階段。ほぼ崖

ごくシンプルな拝殿。ひとけはなく寂しい景色やけど、とてもきれいに整えられてて地元の方々に大事にされてることが感じされました

周囲に案内板もなく、webでもあまり情報がないため創建や由来など不明。他の愛宕神社と同じく、火防の信仰がある模様。地震や津波が起きると火の始末も問題になってくるから、そういうのが関係しているのかも
岩手県遠野もやけど、こういう地方では民間信仰が神道や仏教と結びついたりいろいろ変化していくから、信仰の原型がよくわからなかったりしてロマンがある

参拝を終え下山。趣のある意匠の桁橋を渡り、駅へ

すぐに目に入った高架鉄道。こんな立派な高架橋があるとは知らず驚いた

ここを通る阿佐海岸鉄道は、もとは国鉄の阿佐線として徳島から高知までを結ぶ鉄道が敷かれる予定だったけど、工事が中断され、第三セクターにゆだねられたという経緯があって、こういう立派な高架橋が今も使われてるみたい
現在ではDMV(デュアル・モード・ビークル)という、車道を走るバスでありながら鉄路も走れるように変形する、すげー乗り物が運用されています

宍喰駅の駅舎もこのとおり。コンクリートの勇壮さとデザインのレトロ感があわさった雰囲気

逆側から眺めていると、ちょうどバスというかDMV車両が走っていきました。ちょっとだけ見える赤いのが、噂のDMV

駅舎内にはいろんな展示が。メダカの水槽もあって「のどかやねぇ」などと思ってましたが、どうやらメダカがここの駅長だったこともあるそう。失礼いたしました

あまりにも良すぎた事務室のドア

これが噂のDMVだっ!!3台それぞれに愛称がついてるみたい。私が乗ったのは「Sudachi No Kaze」…すだち…さすが徳島
駅員さんに切符買いたいんですがと言ったら、車内で運転手に行き先を伝えてお支払いしてくださいとのこと。やばい、初体験すぎる。ドキドキだ

ホームに上がってきました。こちらは旧ホーム。おそらくかつての駅は複線で列車のすれ違いがおこなわれていたのかな

こちらが現在のホーム。道の駅の看板もそうやったけど、駅名標がサーフボードっぽい気がする。海岸沿いの駅らしくて素敵

そこそこの高さがあるので、ホームからの眺めが抜群です。遠く山々が見える

などとぼんやりしてたら来ました!バス!!いやDMV!!!

でも見た目が完全にバス!!!!
バスのゴムタイヤの下に、列車軌道を走行するための金属車輪があるという構造ですが、まじでバスが走ってるようにしか見えません

乗り込んでも完全にバスです

バスだ…(そりゃバスなので…)

この運賃表もめっちゃバス。そして運転手さんと私だけの二人っきり。なんという贅沢運転
運転手さんに行き先を告げ、いざ出発

バスの車窓から見える鉄路走行!!このレア体験の興奮は、言葉ではなかなか言い表せないものがありました

いくつものトンネルを通り抜けて北進します。この進路と逆向きの道路を、先ほど高速バスで走ってきたわけですが、DMVの方がたくさんの短いトンネルを通ったので、めちゃくちゃ山をぶち抜いて鉄道が敷かれたんやなと実感



道路よりも高いところから見晴らせる海。同じ景色をさっきはこの下側の道路から眺めたわけです。せっかく来た道をすぐに引き返すという、自分でもわけのわからんことをしている

途中駅では気動車とのすれ違いというレアイベントも発生



鉄路としては終着駅である阿波海南駅に着いた途端、「モードチェンジを開始します」というアナウンスがあり、えっまさか乗客乗せたままトランスフォームする感じ!?と思ってるうちに、ウィーン…ガタンッ!という感じで車高が下がり、降車したらすっかりバスになってました。すっげーーーー!!

「最初からバスでしたけど?」という顔で車道を走っていきます。すげえ。よく見たら車体にすだちが描かれてる

鉄路を走るバス、あまりにも貴重な体験でした。楽しかった

ここからはJR四国の牟岐線に乗り換えて、さらに北上します

やはり道路と併走しつつ海を眺め、一時間ほどのんびりと揺られました

本日の宿泊地、阿波橘に到着。暗い!暗いよー!人がいないよー!駅で降りたのも私だけー!

待って、置いてかないでー!と思わず追いすがりそうになった

大変落ち着く雰囲気の駅舎内。木のベンチに座布団、やさしい

ホテルでは恒例、地元のスーパーやコンビニで買ったお酒をいただきました。あまり見ることのないビール「ブルームーン」と、徳島の地酒「鳴門鯛」。地酒めっちゃおいしかったー!

2日目につづく

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