民俗学や廃墟だらけの温泉街を楽しむ岩手旅③

2023年9月10日日曜日

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おはようございます。まさに台風一過、晴天の朝
旅館をあとにし、町に戻るため路線バス乗り場へと向かいます

橋の先が緑に埋もれた廃墟

温泉街のこういう複雑に入り組んだ建物構造大好き


そして昨日も温泉地入口で迎えてくれた巨大廃ホテルにご挨拶

その目の前に路線バスが待機してました。岩手交通のバス、年季が入りまくっててかっこいい。働く車だ

駅までは戻らず途中で降車して、町歩きを開始
昨日神社でお聞きしたとおり、ちょうど祭りをやっていて街中のあちこちに提灯やしめ縄が張り巡らされてました。大阪の天神祭みたい
そういえば私、けっこう旅先で偶然「祭りの日だった」パターンがあります。静岡の掛川や、三重の伊賀上野もそう。「祭り見に来たの?」って聞かれて「今日お祭りあるんですか?」ってやりとりがたびたびある

出動準備中の立派な御神輿

ぶらぶら歩いてたらドでかい門に行き当たり、びっくりして眺めてたら、道端でこの門に向かって手を合わせていたおばあさんが話しかけてくれました。ここらへんで一番大きなお寺とのこと。耳が聞こえないとおっしゃっていたので、自慢のクソデカボイスと身振り手振りで「私もお参りして行きますね」と伝えました

浄土宗のお寺のようです。境内もめちゃくちゃ広い

拝殿の大屋根もものすごい迫力

確実に樹齢何百年という感じのイチョウの木。紅葉した姿もきれいやろな

せっかくなので花巻神社にもご挨拶

なかなかの急階段を気合入れて登りました。お祭りやってるし境内に出店とかあるのかなと思ったらそんなことは全然なく、静かで落ち着いた雰囲気


ここでも御神輿がちらり

出た!各神社にお参りした気分になれる石碑群!もう石碑を見つけると嬉しくなっちゃう

境内の池は日照りの時も枯れることがなく、龍神が棲んでいる場所として祀られてました

神社から駅方面へと歩く道で、壁面に描かれたおそらく「銀河鉄道の夜」っぽい絵。私が「銀河鉄道の夜」をもっとよく知っていれば…おそらくもっと違う側面から今回の旅も楽しめただろうに…実は読んだこともなく、設定とあらすじを知ってる程度
宮沢賢治に関しては「春と修羅」や「宗教風の恋」といったいくつかの詩を知っているぐらいで、でも久々に「永訣の朝」を読み返して、当時「Ora Orade Shitori egumo(おら、おらで、ひとりいぐも)」という言葉にものすごく共感したのを思い出した。賢治の幼い妹とし子が亡くなる前の台詞で、「私は私でひとりいくから」っていう、その姿勢だったりそんな言葉を兄にかけるやさしさだったりに大変グッときたのでした

歩いてるうちに急に目に入ってテンションが上がった陸橋。愛宕跨道橋と書かれたここ、上を東北本線が走っているため、電車の架線が見えます

そしてその足元にあった謎構造の水道。こんなん好きすぎる

向こう側に抜けてるのがわかります。なんでこんな構造なのか。周辺に説明板もなけりゃネットでも情報が見つからない。一応「藤木橋公園」の敷地内にありますが、この藤木橋公園というのも説明がない

振り返れば橋の高欄に見覚えのあるシルエット

やはり鹿踊。遠野がカッパ推しなら花巻は鹿踊推しです。こちらも良いデザイン

まだ使えるのか?と不安になる消火栓。かっちょいい

花巻駅に戻ってきました。駅舎はガラス張り、駅名も明朝体でなんだか文学チック

駅前には、現在のJR釜石線に相当する路線を開通させたかつての民間鉄道会社による駅跡地が。こちらも宮沢賢治ゆかりとのこと


記念碑の前には市民ホール的な建物があり、壁にはこちらも「銀河鉄道の夜」っぽいモザイク画がデザインされていました

空港に向かうため、花巻駅のホームへ。2日前にも通った、今は使われていない部分のホーム。まるで廃駅のよう

しかし駅名標は新しい感じなので、ナイス違和感です

花巻空港駅でシャトルバスを待つ間に見つけた、オシャンな街灯

晴天の中を飛び立つと、きれいな田んぼの彩りが一望

山の陰影もくっきり
いろんな地域を旅してて思うけど、本当に日本って山に囲まれた土地が多い。だから人々は山と生きてきたし、山に感謝し山を畏れ、山の中に自分たちとは違う異界の存在を感じてきたんやろな。神であり鬼であり、怪異やもののけと呼ばれたモノ。彼らは時に人間に恵みを、時に破滅をもたらす存在として、人々の暮らしのそばにあった。改めてそれを感じられる旅でした

おしまい

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