軍港舞鶴と宮津へ②

2022年10月16日日曜日

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おはようございます。宮津のホテルから海を一望。朝からしっかり大浴場でひとっ風呂浴びて、庭で朝散歩もこなす余裕っぷりでした

というわけで宮津の街歩きへ
駅前にさっそくクセつよな建物がありました。人がえらい集まってたから有名なお店なのかも

看板がカワユイ

宮津のマンホールはやっぱり隣町の天橋立デザイン

お稲荷さんに一色氏自刃の碑が
一色さん、「信長の野望」ってゲームで名前を聞いたことあったけど、あまり詳しく知らなかったので調べたところ、室町時代からここ丹後一帯を治めていて、戦国時代に細川忠興親子に謀殺され滅んだのだとか。その後、細川氏によって築城された宮津城のエリアにこの一色氏を祀った稲荷神社が鎮座しているということは、謀略によって死んだ一色氏の怨霊を恐れた結果でしょうか
稲荷神社自体はとてもこじんまりとしてるのに、鬱蒼と木が生い茂っていて落ちる影は濃く、なんだかものものしい雰囲気ではありました。こういう曰く付きというか、謂れのあるものも大好き

打って変わってババーン!こちら宮津市役所!めちゃくちゃ良い建築物




このブロック積んでつくったみたいな無骨なデザイン、最高です。地方の役所ってなぜこんなにワクワクする建築物が多いのか

そして細川氏といえばの細川ガラシャ。細川忠興の妻で明智光秀の娘。忠興とともにこの丹後の地・宮津城で暮らしていたそう
スーパー嫉妬深い忠興が美人妻ガラシャに声をかけた庭師を歌仙兼定で斬り殺したとか、最後は敵軍の人質になることを避けるため自害を選び屋敷ごと爆発炎上したとか、なかなかのエピソードをお持ちですが、現在は平和の祈りを捧げる姿がこうして残されています

ガラシャ像そばに建つカトリック教会。青空に映える白亜の建物

後ろ姿も美しい

敷地内にはマリア像も


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北前船で栄えた宮津には江戸時代、大きな花街があって、たくさんの芸妓さんであふれ「新浜遊郭」と呼ばれていたそう
当時を偲ぶ建物があちこちに

京都でもよく見るようなべんがら色


意味ありげな奥まった道



この「駅馬車」のフォント、シビれるかっこよさ

江戸時代の遊郭を思わせる格子と、昭和あたりのモダニズムな建物が並んでいて、めちゃくちゃ風情がある


二階の障子の意匠が最高




近代的な建物の美しさも目を引きます

海沿いにあっためちゃくちゃ大きい建物。調べたら文化財に登録されている老舗旅館「清輝楼」とのこと

多くの文人墨客を迎え、館内は小さな美術館と呼ばれるほど襖絵や書などたくさんの作品が展示されてるそう。うーっ泊まってみたい!


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そして北前船の廻船業や酒造業などで財をなした豪商・旧三上家住宅にお邪魔しました

建物内にはカフェも併設の親切設計

今までも地方の豪商のおうちにお邪魔させてもらったけど、三上家が特徴的だったのは、広い土間に酒造業の道具がいろいろ揃えてあったところ

麹作りの小部屋や

酒を瓶に詰める機械とか

実験道具のようなものまで


昔の徳利やラベルもさまざま

もちろん建物自体も見どころ満載

これはカメラに入りきらない立派な仏壇


当然茶室もございます

波にもまれる魚のデザインの欄間と、桃の釘隠し

玄関もすごく立派。幕府のお偉いさんや皇族の方々も歓待したんだとか

何よりも庭園が圧巻

座ってずっとぼーっと眺めていたくなる

昔のガラスも良い味出しまくってます



私のおじいちゃんが大工さんで、工場持ってて木材の切り出しとかを近くで見てたせいか、でっかい柱や梁を見ると興奮するタイプ




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お昼は海辺のカフェで、海の幸たっぷりのパスタをいただきました

そして再び丹後鉄道に乗車

乗ってみたかった観光列車「青松」
スーパー満員電車だったため写真全然撮れんかったけど、車内の座席やいろんなところの意匠も凝ってました

由良川を渡る時の景色がすごい。静岡の大井川鉄道を思い出した

駅での車両を含めた風景も絵になってました

おしまい!


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