おはようございます
立久恵峡を出発し、いつのまにか我々はどことも知れぬ山中をさまよう身に
えんえんとガードレールもないほっそい山道をのぼりつづけ、だーいぶ高いところまで来てました
これ「ポツンと一軒家」でいつも見る光景や!と運転していない私はハイテンション
運転してくれてるいおりんは、ハンドルを握る手に緊張感をにじませ、慣れない山道を安全運転で切り抜けてくれました。本当にありがとう
それにしても、今まで2人で行った中でダントツに山の中やってわろた
天気悪かったら絶対に行けない感じの道やったんで、ほんと天気には恵まれました
ぺらっぺらのペーパードライバーの私にできるのは、天気を晴れにすることだけ……
そんな山中を越えてまで来たかった場所、三瓶小豆原埋没林公園
この奥に見える謎の平たい建物の中に入ると
ドーン!と地下15mほどのドームにそびえたつ巨木!
こちら、約4000年前、縄文時代の木で、火山活動による火山灰やらなにやらで地中に埋まり、腐ることなくそのままの形を保って発掘された巨木群
埋没林自体は日本中にあるみたいですが、こんな風に立った状態で見つかったのはここだけとのこと
1本1本の幹が、めちゃくちゃでかくて太いです
太古の森は、こんな巨木がにょきにょき生えてたんやな〜!!
地球の原始の姿が思い浮かぶ…
恐竜とかの生き物も昔は大きかったわけやし、植物ももっともっと大きかったのかもしれん
己の手と比べてみた
こちらは発掘当時の坑道をそのまま展示室にしたドーム内部
3つが合体したみたいな、不思議な形の根株
いろんな神社のご神木とかもやけど、木というのは存在だけでパワーを感じるというか、質量ってパワーなんやなってしみじみ思います
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さらに山を越え、石見銀山へ
古い建物がたくさん残っていて、いい景観でした
時間なかったんで電動自転車でぶっちぎったんですけど、ゆっくり歩いて見て回るのも楽しいやろな
自転車をおり、かつて銀を運んだという銀の道を歩きながら龍源寺間歩に向かっていると、観光ボランティアさんが案内するよーと声をかけてくれました
せっかく石見銀山に来たのに、詳しい説明を聞かないまま帰ってしまうのはもったいないと、無料で観光案内をしているんだそう
めちゃパワフルで元気なおばちゃんで、同行してもらってめちゃ楽しかったです
この山には銀を巡っていくつも山城があってって話してくれて、「毛利と尼子が争ってましたもんねー」というと、詳しいね!歴女ってやつね!と褒めてくれました
おばちゃんと、さらに途中で合流した神戸出身という女子たちとともに、龍源寺間歩内部へ
かつて銀の発掘をおこなっていた坑道だったところ
今はもちろん整備されてるけど、
当時はこんな狭さで、サザエの貝に油と火でつくった灯りひとつで採掘してたんだとか。松明とか使うと一気に酸素がなくなるので
このように
腰につけた藁はゴザ代わりにもなったし、埋まってしまって助けを待つ間、これを食べてしのいだんだとか。か、過酷〜!!
そして採掘の際の粉塵で肺をやられ、30歳まで生きたら大往生やったらしい
そのかわり日々の生活には困らなかったって。現代みたいにいろんな職業が選べる時代じゃないから、おまんま食える仕事があるだけマシって感覚やったんかなぁ。すごいなぁ
坑道内部には当時の銀発掘跡があちこちに
ところでこの龍源寺間歩のマブって言葉から、最近見たアニメ「さらざんまい」のレオマブってさーっていう話をいおりんとしてて、で龍源寺間歩を出たら急にこんな河童の看板が立ててあって、うわ!さらざんまいやん!てなったっていう
だってそれまで河童のかの字もなかったのに急に!
こういうことたまにあるんですけど。おもに旅先で。フィクションの世界と現実世界が合致する瞬間
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そして帰りの電車から、山陰の富士といわれる大山がきれいに見えました
島根旅おしまい!
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