東京・日野調布旅行①

2018年4月28日土曜日

t f B! P L
世の中的にはGWスタートな4月終わりの三連休、急に思い立っての日野調布めぐりへ

10年前にも行こう行こうとは思いつつ、いやなんかやっぱ生誕の地って聖域感強くてよう行かんかったけど、戊辰戦争から150周年やし、GWはちょうど兼定お目見えしてるし、ぎゃくに今年行かんかったら一生行かんな?とおもて、突発旅行いってまいりました
板橋の墓参りで勇気もろたんもあるし
本やネットで見るのもええけど、やっぱその場に足を運んで、道を実際に自分の足で歩いてみること、それからその場に偶然居合わせた人との出会い、そういうのって大事やなぁってひしひしと




1日目!
GW初日ってことで新大阪駅はえぐい人、そして東京駅はそれをはるかに超えるえぐい人
まずは御茶ノ水にある明治大学博物館へ
明大とはなんの縁もゆかりもないですが、博物館で大学所有のいろんな史料を無料で誰でも閲覧できると知ったので
それにしても御茶ノ水は駿台に町ごと乗っ取られてるのか?てぐらい駿台だらけやったけどどしたん?


博物館入口に飾ってあった、明大工事時の出土品
江戸時代に泥でつくられたメンコらしい。もちろん手作りやろうけど、左上のお面なんか造形がほんとよくできてる


江戸時代のままごと道具
かなりリアルなかまど!メンコもそうやけど、子供達の遊び道具って今も昔も同じやなぁ



火付け禁制の高札。高札って、時代小説をはじめ時代劇とかでもよう見たけど、本物って初めてみた!幕末にもこれ引っこ抜いた事件とかあったね
これを町の高札場に置いて、幕府からの重要なお知らせを市井に伝えたわけやが、町人がこれを読めるレベルにあったってすごい
日本の識字率は昔からかなり高かったと聞いたことがある



もいっちょ高札。長脇差もあかんかったんやなー1826年といえば外国の影がちらついてきて、世の中が不穏な空気になり始める頃やろうか





おもしろかったのが、明治政府刊行の庶民への絵解き法令。こんなシリアスな内容でも絵がコミカルでたのしい
絵をひとつひとつ見ながら、なんの軽犯罪か想像してみるとワクワクする



明治時代発行の、江戸時代の法令集
こうやって近代の法令を整理していったのが明治政府なので、やっぱ明治維新期の政治家たちって才に溢れた人たちやったんやなとおもう



考えてみれば大日本帝国憲法を生で見るん初めてや。武揚くんの名前もある!まだ現役やったんやなぁ


江戸時代のお縄といえば、文字の通り縄のイメージやったが、普通に鉄製の手錠もあったようです



捕縛するときの道具、さすまたは見たことあるけど、下の写真のやつは凶器すぎてやばい
実際は、刃先を服とかに引っ掛けてひねることで、布を巻き込んで逃げられないようにするやつのようですが


海外の拷問器具のレプリカもありました
オーストリア行ったときに拷問博物館で見たかったアイアンメイデンも!拷問博物館は、その曜日に限って閉館日やって行けなかった悲しい思い出。いつかリベンジしたい





小腹が空いたので、雰囲気のよさそうなブックカフェへ
地下へ降りていくお店なんですけど、ちょうど坂にあるので地下でも庭があって空が見えて、開放的なきもちいい空間


真昼間からビールいただきながら本眺める贅沢
これは偶然見つけた池波正太郎の画文集で、パリの風景や人を描いたもの。てか池波さん絵も描いてたのか!すごい。才能がすごい


こちらも棚から見つけた芥川龍之介の未稿デッサン集


おそらくフクマさんとやらの似顔絵


あ〜こういう絵、うちもよう仕事中に描いたりする〜!というので非常に親近感が
字書きなのでこう文字もいっしょに書いちゃう感じ。それもすごいわかる




そっから神保町へ移動
神保町は古書の町と聞いてたんですけど、もう駅前から古い本ばっかり置いてる専門書店がずら〜っと!テンションあがりました
一般向けというより、研究家とかのためって感じで、どの本もなかなかに高価なのでとりあえずいろいろ立ち読みさせていただいたが、神代文字の研究本とかおもしろかった。お守りの中を開けたら書かれていた謎の文字らしきものから、神代文字の研究を始める筆者。なんかもう壮大な物語のようやった


そんな中見つけた、陸軍発行による、京都付近の古戦史の本


鳥羽伏見の戦いの項目を発見
昭和11年発行やから実際に戦いに参加した人たちがまだご存命やったやろうし、政府の発行なのでとくに西軍(官軍)についてはかなり仔細な情報あり
文調がおもいきり「西軍万歳!東軍は賊軍!」なのは薩長政府なので仕方ない。というかやっぱこういう印象操作というか、幕府は滅んで当然、戊辰戦争は正義の戦争、みたいな論調を世の中に広めてたんやな


長州は薩摩の手引きによって諸外国から銃を買っていたことがはっきり記されてる


西軍にいたっては戦死者の名前まで詳細にわかります。すごい


伏見奉行所で奮戦していた新選組の描写もあり


古書店の店頭に飾られていた巻物、ペーパーウェイトが刀の鍔というオシャレっぷり


神保町は古書店と、おもしろい文房具・画材がそろう町って感じでした。こちらのお店は、大正時代からの建物とのこと


上記のお店で買った同僚たちへのお土産。マッチ箱型のミニメモ帳。デザインは、同僚たちが作るデザインをそれぞれイメージして


こちらは自分土産。ツイッタで見かけて気になっていた、マッチスタイルのお香
わりと使い方が難しいというか、火が勢いよすぎて普通に燃えてしまったりで、でも残り香だけで十分いい匂い


夜は中学からの親友と合流し、うんめ〜とろろ鍋と串揚げを堪能
とろろ鍋があんな美味いとは知らんかったよォォ……
川崎いったらまたあのお店いきたい


2日目につづーく!

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